その②からの続き。
ハーフまではやや速いペースで巡航。ハーフ手前で並走していた2人のランナー様と離れ単独走になりました。1人はペースを上げて前に行き、もう1人はペースを抑えて後退したようでした。
ハーフ手前までは少し疲労を感じて上りのペースがやや落ちてきた程度でしたが。
ハーフを越えた辺りで下腿が攣り始めました。まだ残り半分の距離を残しているので、これはかなり絶望的な展開。
一番長い上り坂は何とか走れるのですが、榛名湖周囲の細かい上り坂で下腿が攣ることが多くなり。細かい上り坂では無理せず立ち止まったり歩いたりするようになりました。
ここでポケットに入れていた塩分のタブレットやエナジージェルを補給し、給水ではペースを一段と落としてゆっくり水やスポーツドリンクを補給します。
また走るペースはかなり落としてJOGのような感じで走り、記録や順位は完全に諦めて完走することを第一に考えました。
ただ、下肢は頻回に攣っており低い気温で身体が冷えてきたため気持ちが落ちてきてしまい。DNFを常に考えるようになりました。
私は今回フルマラソン2回目。
前回の初マラソンの時も30km以降に下肢が攣ってDNF寸前でしたが、何とか無理矢理完走。今回も似たような展開。むしろ前回より早い段階で下肢が攣り始めたことや、アップダウンの激しいコースなこともあり今回の方がかなり厳しい状況と思われました。
ただ、今回は幸いなことに攣っているのは下腿だけ。前回は両足の下腿とハム、つまり両下肢のほぼ全体が攣って歩くことさえも困難でしたが。今回攣っているのは下腿だけなので、何とか対処しながらレースを進めます。
序盤から時計(ラップ)を全く見ずに走っていたためペースがどれだけ落ちたかは分かりません。
ゆっくりですが、所々歩きながら無理せずJOGのペースで走り35km地点まで到達。あと7kmもあるのかと思いましたが、先が見えてきました。30km以降は数名から十名前後のランナーに抜かれましたが、足が攣って撃沈している割には後ろから抜かれる人数が少ないように感じました。特に私と同じ年代の30歳代のランナーにはほとんど抜かれなかったと思います。私と同じように後半ペースを落としたランナーが多かったということでしょうか。
途中歩きながらゆっくり走り続け、何とか40km地点まで到達。ハーフから足が攣り始めましたが、一番長い上り坂は5周とも一回も歩かずに走って上れたのは不思議でした。
また前回の初マラソンの際はヴェイパーで走り、30kmを過ぎてからは硬い板の上を走っているような感覚で下肢や足底への衝撃が激しかったのですが。今回は終盤になってもそれほど激しい衝撃を感じることなく走り続けることができました。これは今回思い切って選択したニューバランスのFuelCellREBELv2のおかげかもしれません。柔らかいクッションが足を守ってくれたのでしょうか。
カーボンプレート入りのシューズと比べると反発・爆発力の部分では劣りますが、それを補うだけの優れた部分がたくさんあるシューズだと感じました。
40kmを過ぎると前を走っていた同じ年代である30歳代のランナー様に追いつきました。私と同じように走ったり歩いたりを繰り返しています。もう入賞などは絶望的と思われましたが後半撃沈しても30歳代のランナーにはほとんど抜かれていなかったので、もしかしたらと思いこの方よりは何とか前でゴールしたいと思いました。
ゴールが見えてきてもペースを上げることはできませんが、何とか先ほどの30歳代のランナー様より前でフィニッシュすることができました。
後半のラップはこちら。
序盤から時計(ラップ)を見ずに走りましたが。後でラップを見返すと、思っていたよりも後半の落ち込みが少ないように感じました。後半はJOGのような感覚で走ったり、細かい上り坂で足が攣る度に歩いていた割にペースの落ち込みは最小限に抑えたようです。
その④へ続く。