その①からの続き。
スタート前の召集を受けに行くと、私の後ろに見慣れた方が列びました。召集を終え後ろの方の召集の際に名前を聞いているとやはり有名なランチューバーの方でした。私と同じ5000mの2組目には私の知っている限りで3名の有名ランチューバーの方がいらっしゃいました。この時点でかなりモチベーションが上がります。まあ3名とも私と比べると走力は格上で、確実に周回遅れになるとは思いましたが。それでも有名な方々と一緒に走れる喜びを感じました。
また私の組は埼玉県の高校生がペーサーになってくれるとのことで。私は組で一番後ろの17分のペーサーに着いていくことにしました。
私の今回の目標は5kmの自己ベストである16分58秒を更新すること。17分のペーサーに着いていくとギリギリになってしまうので、一つ前の16分40秒のペーサーに着いていくという選択肢もありましたが。怪我を避けたかったので、17分のペースで刻んでラスト上げられたら上げるという作戦にしました。5kmのレースで16分58秒の自己ベストを出したのですが、ラスト1km付近で故障したので5000m・5kmのレースは慎重になります。その時は真冬だったり、強風だったりといった影響も大きかったとは思いますが。
18時45分スタートの合図。
予定通り17分のペーサー様の真後ろにぴったり着きます。その後も終始ペーサー様の真後ろで巡航。スピード練習不足でトラックでの練習などほとんどやっていなかったのですが、意外と普通に巡航することができました。
私の後ろにも序盤はランナー様が着いていましたが、徐々に呼吸がキツそうになってきて後方に離れてしまったため私は17分のペーサー様とマンツーマンで走ることになりました。
17分をイーブンペースで走るとなるとキロ3分24秒で刻むことになりますが。実際はそれよりもやや速いペースで推移しました。16分40秒も狙えそうなペースでしたが、16分40秒のペーサーはかなり前方にいたので16分40秒のペーサーもやや速いペースで走っていたのかもしれません。無理せず17分のペーサーを選んで正解でした。
途中ランチューバーの方々に周回遅れにされましたが、やはりスピード・気迫が全然違うなと感じました。
中盤以降も大きく呼吸を乱すことなく巡航し、ラスト1kmを迎えます。自己ベスト更新はほぼ間違いないと思ったので、ここからはどこで切り替えるか考えながら走りました。この辺りからペーサー様が私を鼓舞するように声かけしてくれました。高校生のペーサー様はレース前にも自身の高校の練習をこなしていたようですが、後半まで全く呼吸が乱れることなく余裕を持って走っていました。
結局無難にラスト1周手前まで切り替えずに巡航しましたが、徐々に呼吸が乱れてキツくなってきたので正解だったのかもしれません。
ラスト1周手前で切り替えてペーサー様を追い抜こうとしたところ、ペーサー様もペースを上げて引っ張ってくれました。ラスト1周は無心でゴールを目指します。
最後までペースを落とすことなく無事にフィニッシュ。ガーミンを見ると5000m・5kmの自己ベストを大幅に更新したと思われます。
走り終えるとすぐにペーサー様に「ありがとうございました。大幅に自己ベストです。」とお礼を言いました。ペーサー様は「いえ、ちょっと速かったですよね。」と言うので、「いや、ちょうどよかった。ありがとうございました。」と返しました。確かに17分のペーサーですが3分24秒前後を刻んでいたわけではないので、速いと言えば速いのですが。早々にマンツーマンになりましたし、速めのペースで引いていただいたおかげで余裕を持って自己ベストを更新できたと思います。それにしても私を引いてくれたペーサー様は高校生ですが、落ち着いていてレース後の会話もクールな好青年で大変感心しました。私を自己ベスト更新まで導いてくれた上に、レース後はペースが速すぎたのではないかと気遣いまでしていただいて。本当に感謝しております。
ラップはこちら。
16分40秒切りも狙えそうな感じでしたが、さすがにそれは最初から狙って走らないと厳しいように思いました。次回5000m・5kmを走る機会があるようなら、最初から16分40秒切りを狙って走れればと考えています。
後日大会ホームページで確認したところ、記録は16分45秒でした。自己ベストを大幅に更新。
5km・5000mのレースについては後半大撃沈したり故障したこともあったりと、苦手なイメージがありましたが。今回のレースはランチューバーの方々やペーサーの方々や他のランナーの方々の影響か楽しく走ることができて自己ベストも更新することができたので、何となく苦手意識を払拭できたような気がします。
その③へ続く。